本記事では、介護士として働きたい方のために、特養で1年間働いていた方の体験談を紹介していきます。
これが、ブラック施設の実態です。
では、どうぞ!
6年前に特養で働いていた方のプロフィール
- 40代(男性)
- 都道府県:山形県
- 介護職歴:20年
- 特養での勤続年数:1年(現在は退職)
- 保有資格:介護福祉士、社会福祉主事任用資格、介護支援専門員、大型自動車免許、保育士
- 特養での年収:300万円
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特養介護員の給料について
私は今から6年前に特別養護老人ホーム(特養)の介護員として1年間勤務していました。
退職理由の詳細については、のちほど紹介します。
- 基本給:月額165,000円
- 手当:資格手当10,000円(介護福祉士)
- 夜勤手当:17,500円(月に4~6回ほどで一回につき3500円、平均回数5回で計算)
- 通勤手当:8,000円
- 処遇改善手当15,000(6年前当時の支給額)
総支給額で215,500円(年収約300万円)
社会保険、税金、退職金共済、親睦会費を控除して約170,000円支給されています。
ボーナスについては年2回支給されます。
支給額は年2回、平均4.25か月分くらいです。
ボーナスとは別に寒冷地手当が11月から3月まで月に約15,000円支給されました。
昇給について平均して5,000~8,000円程度です。
残業についてですが、毎月1回介護員の会議と勉強会があり、全員参加が当たり前で欠席すれば上司から叱責され、先輩職員から無視されるような環境でした。
会議と勉強会は約2時間くらいかかりましたが、残業申請は1時間だけであとはサービス残業になります。
勤務していた法人(特養を運営しているもの)は国家公務員給与表に準じていたため、年間総支給額約300万円ほどになりました。
運営法人によって給与に違いがあると思います。
働いていた特養が『ブラック』だと感じたこと
ブラック施設で働いて、辛くて大変なことは2つあります。
- 変則勤務
- 人間関係
1つ目は変則勤務です。
勤務していた特養は4つのシフトに分かれ
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- 早番(7時~16時)
- 日勤(8時30分~17時30分)
- 遅番(10時30分~19時30分)
- 夜勤(15時45分~翌9時45分)
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に分かれていました。
特に夜勤が一番きつく夜間の人員体制は利用者に100人に対して夜勤者4人で対応しなければならず、割合にして25:1でした。
これは厚生労働省が定める人員基準ギリギリのラインなので、負担はかなり大きかったです。
夜勤者は皆で協力して業務をしますが、一人で25名の利用者さんの就寝介助から夜間の排泄介助、起床介助を行うのは心身ともに大変でした。
夜勤の時間が終了してから記録や後片付けをしないと帰れないため、通算して20時間以上勤務して帰ることもざらにありました。
もちろん、超過した分はサービス残業になります。
2つ目の理由と重複しますが、介護員間の人間関係もあまり良くなく、苦手な職員と夜勤が一緒になると、その日の夜勤ほど苦痛に感じることはなかったです。
介護員というのは人と関わる仕事なのに、コミュニケーション能力が低い人が多いように感じます。
例えば、申し送りが疎かで連絡ミスになり、事故に繋がったり。
利用者さんを気にかける仕事が、同僚や先輩、上司の気を伺わなくてはいけないことが何回もあり、嫌な気分をしたことがありました。
特養で働いて『辞めよう』と決断させた事
私が特養の介護員を辞めた理由は体調不良によるものでした。
体調不良の原因は夜勤による不規則な生活です。
特養の勤務は遅番→早番→夜勤→休み→日勤という流れになりますが、夜勤を一回こなすだけで2日働いた事とみなされるため、次の日は休みになります。
夜勤のあとは胃腸の調子が悪くなり、食事後は消化不良になることがありました。
また、生活リズムが乱れるため、不眠症になることもしばしばありました。
給与面では恵まれていましたが、体調を崩しては元も子もないので退職することになりました。
まとめ
今回、特養のブラック施設で1年間働いた方の体験談を紹介しましたが、介護職がブラックだということではありません。
介護職でもホワイト施設はたくさんあります。
ホワイト施設を見つけるポイントを下記の項目で紹介しているので、参考にしてみてください。